2016年12月10日土曜日

ベトナム人の言語力の高さを実感

ハノイの訪問先で迎えてくださる組織の代表者やスタッフのみなさん。海外経験がほとんどor全く無いにも関わらず、英語が堪能で、中には日本語を話す人も。そしてみなさん若いのに責任のある仕事をまかされている。そういえば通訳者のタイくんも、高校まではずっとベトナムで教育を受けたのに、今や4か国語を繰る。これは、ベトナムの言語教育が成功していることの表れなのか、それとも、私達が国際的な職場を中心に訪問しているからこそ感じることなのか、気になってちょっと調べてみると、予想を裏付けるような結果が・・・。

毎年世界各国の英語能力ランキングを発表しているEF EPIの最新レポート(http://www.efjapan.co.jp/epi/)によると、2015年のベトナムの英語能力は72か国中31位で「標準的」との評価。近年順位を飛躍的に上げているそうです。一方日本は35位の「低い」という評価で近年下降傾向。ベトナム人の飛躍的な英語能力向上の背景について、EF Education Firstは、初等教育からの英語教育の取り組み、オーラルを重視した授業展開等を挙げています(http://english.cheerup.jp/article/400)。また、ベトナム政府は英語教師教育にも大幅な予算を割いているとのこと。

日本政府も、英語教育改革には相当な力を注いでいるはずだけど、この差の主たる要因は何でしょうか?自分の可能性を広げるために、大学時代にあらゆる経験をしたと語る若者や、「いつかは英語力をつけてガイドになりたい」というタクシー運転手と話していると、彼・彼女らは、言語力を高めることが自分の人材価値を高めるという認識を日本人よりも強く持っているのではと感じます。人口が増え、平均年齢が28歳という国であり、世界各国から人が流入するベトナムにおいて、国際力を身に着けることが成功の鍵であると認識するのは、自然な流れなのかもしれません。




学校の授業だけで高い英語力を身に着けたHaさん、そして通訳のタイくん



海外経験ゼロだけど、アメリカ領事館でインターンシップを経験し、ベトナムの若者代表としてオバマ大統領とも会議で同席したLinhさん





自分は学生時代に海外経験ができなかったことから、若者の国際力を養う団体を立ち上げたMoさん

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