2017年1月4日水曜日

「他責の人」から「自責の人」へ

2年半の留学生活を終え、同級生より一足先に高校を卒業した娘。「すごいね」「頑張ったね」と周りの方に褒めていただきますが、彼女がどのような知識やスキルを身につけたのか、英語がどの程度使いこなせるようになったのか、正直日常の中では計り知れません。ただ、久しぶりに2ヶ月近く同じ屋根の下で暮らしてはっきり感じ取れるのは、「他責の人」から「自責の人」に変容したのだな、と言うことです。

中学まで、いや1年前に冬休みで帰国した高校2年までは、うまくいかないことに腹を立て、これからの自分の人生に起こりそうな不安要素を挙げて、苛立ちをあらわにすることが度々あり、スカイプで泣き崩れることも珍しくありませんでした。しかし、今の娘は常に前向きで、進学のためにバイトを始め、バイト先の不満を口にしている時でさえも活き活きして見えます。気持ちの切り替えが早く機嫌の悪い時がほとんどありません。そんな様子をみて、負の要素を環境や周囲のせいにしない「自責の人になったんだな」と感じます。

とは言え、まだまだ大人に守られた存在であり、これからも自分が持つ思考の枠組みや価値観ではどうにも対処できない事柄にたくさん出会うことと思います。海外での高校生活で培った、自分の幸せを人任せにしない、目の前の事柄に粘り強く対処していくという心理資本の種を、これからも大事に育てて欲しいと願っています。

*写真はハノイの歴史博物館にそびえ立つ大木。この枝の様に、様々な経験と学習を通して、思考の枠組みを複雑化し、様々な物事を受け止められる人に私もなれたら・・・

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