2017年2月20日月曜日

「仕事でフローを感じるための9つのステップ」

新規に届いたメールを開き即座に返信したり、SNSでメッセージをやり取りする作業に私たちは刺激や興奮を覚え、何かを生み出しているような感覚を得たりします。しかし、それらの作業によって集中を途切らせ、また元の集中した状態に戻るまでの無駄な時間が、実は1日の全作業時間の28%を占めるとの研究結果もあります(思い当たる節多々あり、笑)。また、その日のto-doリストに並んだ小さな作業を片っ端から片付けることに達成感を得るものの、後々形として残るような重要で質の高いプロジェクトを何も成し遂げていなかったり、というのもよく陥る状況です。

周りの状況や他者の存在、自分自身が置かれている状況すらも構わず、時間を忘れて何かに没頭する。そしてそのタスクを通して有能感を感じ、幸福感を得る。このような状態は「フロー」と呼ばれます(チクセントミハイ, 1990)。フロー状態にある時、例えそのタスクが困難なものであっても私たちのストレスは軽減され、生産性は高まります。しかし、メール、SNS、どこにいても返答することを求められる携帯電話の存在により、日常の中でフロー状態を作り出すことは以前にも増して困難になっていることは明らかです。私自身、そういえば最近フローと呼べるまでの「没頭」を経験していないな〜と感じます。

そんな自分のため、そして集中力が途切れがちな方のために、UCバークレーにあるGreater Good Science Centerの記事で紹介されている、仕事でフローを感じるための9つのステップを以下に紹介します:

1. 情熱を持って取り組める好きな仕事を選ぼう
2. 自分の人生やキャリアに長期間に渡ってインパクトを与える重要な仕事に取り組もう
3. チャレンジングでありながらも、難しすぎないタスクを選ぼう
4. 静かに取り組める時間、自分にとって一番集中できる時間を見つけよう
5. 妨げになりそうなものを片付けよう(電話、書類、耳障りな音楽など)
6. できるだけ長く一つのことに取り組み続ける練習をしよう
7. フローに身をまかせることで得られた感覚や感情を楽しもう
8. 一つ一つのステップから得た失敗や成功を検証し、練習し続けよう
9. フロー体験を重ねることで得られる、充足感ややりがいを味わい、実践を重ねよう
(出展:Nine Steps to Achieving Flow in Your Work By Leo Babauta May 4, 2012)

「今のはフローだった!」と感じる経験はどのようなものだったか、自分自身のこれまでを振り返ると、リーダーシップや組織開発についての翻訳・通訳を行った時、思入れのある商品や理論について、営業の場や授業で語っている時でしょうか。この記事を書く作業も、フローとまではいかないけど、集中できるものでした。こうやって、日々自分と対話を重ねながら、生産性を高めていきたいものです。皆さんはどんな時にフローを感じますか?

*アーティストやスポーツ選手はフロー状態へ容易に移行できるのかな?だとしたら羨ましい。日々の鍛錬あってこそですね^^

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