2017年5月7日日曜日

「ソフトスキルは全然ソフトじゃない」。

「ソフトスキルって全然ソフトじゃないよね」。新たなプロジェクトの打ち合わせの中で、仲間から発せられた言葉。「ソフトスキル」という言葉に馴染みのない人にざっくり説明すると、あらゆるビジネスやプロジェクトにおいて求められる能力の中でも、コミュニケーション、リーダーシップ、ファシリテーション、ホスピタリティーなど、主に対人的な能力が「ソフトスキル」。一方ハードスキルは、デザイン、文章、ITなど目に見えて評価しやすいスキルになるでしょうか。冒頭の彼女、「ソフトスキルの実践にはすごい手間と時間がかかる。しっかりやろうとすると実はすごくハード」という意味でこの言葉を発していました。

一見ソフトスキルよりもハードスキルの方が獲得が困難に見えますし、ビジネスを進めていく上でもまず優先されるのはハードスキル。私自身、ソフトスキルは個々人の心がけやリーダーが説く精神論でなんとか表現されていくのでは・・・と軽視されているような気がしてなりません。しかし、チーム力の向上やメンバーの成長、そして経営効果に影響を及ぼすまでにソフトスキルを実践しようと思えば、そこにはソフトスキルについての十分な理解、緻密にデザインされた教育、チーム活動や職場環境デザインが必要であり、息を吸って吐くように行動できるようになるまでの1000本ノックのような実践の繰り返しが必要だと考えます。そして大事なのは、マニュアル化されたものを繰り返すような、本質を欠いたものになってはいけないということ。

NY初のハンバーガーレストラン「シェイクシャック」。荒廃した公園エリアの活性化の取り組みとして始まり、今や世界中に熱狂的なファンを増やしていますが、創業者ダニー・マイヤーの以下の言葉が印象的です。「サービスは“独り言”、ホスピタリティは“対話”なんです」。そういえば、日本の接客には誰に発せられているかわからないような「独り言」が多いように感じるのは私だけでしょうか。。。対話が生まれるホスピタリティーや、成果を生み出すスフトスキルの実践を可能にするために、冒頭の彼女とのプロジェクトは進んでいきます。

以下、シェイクシャックを取り上げたForbes Japanの記事(5月5日付け):
http://forbesjapan.com/articles/detail/16004/1/1/1

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