2017年5月12日金曜日

セルフディシプリン 〜成功と自己実現を手に入れるために〜

30年以上ぶりに再会した同級生男子。体育会系でどちらかといえばやんちゃな印象だった彼は、21歳で起業。今では余暇で海外旅行や自家用飛行機での遊覧を楽しむまでに成功。そして創業30年目の節目となる51歳には息子さんに会社を譲り、「新しいことを始めたい!」と、活き活きした表情で語ってくれました。そんな彼が欠かさないのは身体を動かすこと。泳ぎ、走り、トライアスロンにも参加する。それを聞いて、やっぱり自己実現していると見える個人に共通するのはセルフディシプリンなんだと、再認識しました。セルフディシプリンとは「自己鍛錬」や「自己修養」と訳すことができます。運動だけでなく、早寝早起きだったり、「足るを知る」ような、何事においても行き過ぎない生き方。そんな生き方に私自身も憧れます。

「経営者」となり、時間管理、経営判断、日々の雑務等あれこれを誰にも指図されずに自分で行わなければならない時、「やるべきことをやれているのだろうか?」、「もっと効果的な方法があるのではないか?」と迷いが生まれては消え、目の前のことにエネルギーを十分に注げないことが度々あります。セルフディシプリンを十分に身につけることができたら、自分のマインドをしっかり制御することができ、誰の基準でもない、自分にとっての成功や自己実現を手に入れることができると思うのです。ではどうすれば良いか。

スタンフォード大の心理学者マクゴニガルは、エクササイズが脳を鍛え、自己コントロールの生理機能を向上させると説明しています。また、瞑想の実践や、呼吸のペースを1分間に4回〜6回程度と、通常よりかなり遅くするだけでも脳は鍛えられ、自制心は高まり、不安、怒り、憂鬱、孤独感などを防ぐことにつながることが、複数の研究で明らかにされています。「自己鍛錬」「自己修養」と聞くと、汗水流す苦行のイメージですが、呼吸に意識的になることなら、誰でもすぐに始められそうです。

また少しそれますが、ポジティブ心理学の研究で知られるセリグマンは「健康資産」に含まれる可能性があるものとして、運動の他に楽観性、愛情、友情などを列挙していますが、それらと自己実現や成功との関係性はどのようなものなのでしょうか。今後正の相関関係が明らかになれば、社会的な成功や自己実現に必要なこととして、「ワークライフバランス」でいうところの「ライフ」がより重要視されるようになるのかもしれません。



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