2017年6月10日土曜日

コンフォートゾーンを飛び出しリスタートする人。


マレーシア工科大学UTMSPACEにて、共同事業の提案を行いました。このような機会をいただけたのも、前職を通して2010年から付き合いのあるアンジェラのおかげです。

アンジェラ、実は、この4月からこのUTMでの仕事を始めたばかり。それまではマレーシアでトップクラスの大学(学部単独では世界ランキング29位)の副学長を務めていました。20年以上勤務した大学での安定した地位を離れ、国立大学という私立大学とは異なる文化を持ち、まさに人種構成さえも前任校とは全く異なる場所での任期付きの職を選んだ理由は、「そろそろコンフォートゾーン(自分にとって心地よい場所)を出る時だと感じたから」「自分にある別な可能性を試してみたかったから」。周囲からは「どうかしてる」「やめた方がいい」と繰り返し言われたけれど、彼女の決意は固いものだったのです。


マレーシア工科大学の彼女の仕事は大学の戦略担当。これまでの学生支援の仕事とは大きく異なります。学生とのふれあいが恋しい反面、これまでと全く異なるビジネスマインドを求められる仕事にわくわくする日々を過ごしているとのこと。そんな彼女だからこそ、私のようなビジネス初心者の提案に耳を傾け、「CEOにプレゼンしてみない?」と、思い切った提案をしてくれたのだと思います。

アンジェラはこれまでもずっと私にとっての憧れの存在でした。そして思い返せば、私をインスパイアしてくれる人の多くが、あえて「コンフォートゾーン」を飛び出す人だということに気づきます。いくつになっても謙虚で、学び続け、挑戦し続ける人。私もそんな人になりたいです。


コーチングセッションを体験しました。

初めてコーチングセッションを体験しました。現在抱えている想いやこれからの行動までを、コーチに導かれながら言語化し、スクリーンに向かって(スカイプだったので)表現しました。最初は子どもの話のみをするつもりが、やがて教育全般に対する自分の思いに話題は移り、次には自分の仕事との関連性、そしてまた最後に子育てについての反省点へと話は一巡しました。

今回気づいたことは2つありました。一つは、私が過去15年ほど前から抱いてきた、「持続可能な社会創造のために主体的に参画できる人材を育成する」という人生の理念に関連するものに、大半のエネルギーを注げるようになっているということ(成果はまだまだですが)。そしてもう一つは、子どもの人生と自分の人生はもう少し明確に切り分けた方が良いのでは、というもの。子どもには子どもの価値観や欲求があり、彼ら彼女は、これから様々な経験や学びを繰り返し、自分なりの生き方を見出していく存在です。そう頭で理解しながらも、何か押しつけがあるのではないか?先回りし過ぎていないか?怪しい部分がいろいろ見えてきました。
「子育て」と言える時期も気が付けばあと残り7,8年でしょうか。肉体的には「手が離れた」サイズになりましたが、精神的な関わりはこれからの方が濃密かも。親として成長できる最後のフェーズと思って、楽しみながら過ごしたいです。


2017年6月2日金曜日

もったいない「片想い」。

先週台湾の4都市を巡り、7つの大学を訪問してきました。今回はクライアント様の依頼を受け、主に日本語学科や観光学科を訪ねて周りました。その中でまず実感したのは、いかに台湾では実践的な教育が行われているかということ。観光関連の学科にはホテルサービスからコーヒー焙煎やワインテイスティングに至るまで、幅広く学ぶための設備が整えられており、旅行業を学ぶ学科には旅行会社もあります。

*大葉大学レジャー事業管理学科/大学院入り口


*カフェやカクテルを学ぶ教室



日本語学科が入る建物には和室があり、学生たちは言葉だけでなくマナーや文化も学びます。日本語教員養成で有名な東呉大学では、学生たちは自ら進んで卒業論文を日本語で書き、多くの卒業生がその後実際に日本語教員となり、台湾全土で活躍しているそうです(この大学出身者が台湾全土の日本語教育者に占める割合は50%近く)。

*東呉大学日本語文学科の教室


そんな中、先生方から聞こえてくるのは「もっと日本について学びたい」「日本の学生にきて欲しい」でも「日本からの留学生はどんどん少なくなっている」と言う声。日本語を学び留学し、日本のホテルなどでインターンシップ経験をする学生は増えているものの、日本から台湾の大学に足を運ぶ人は減っているとのことでした。この片想いはこれまで長く続いているものだそうです。

先日ある新聞記事で日本電産の創業者である永守重信さんが「日本は社会のニーズに合った学生を排出できていない」「欧米の大学はホテル学科など実践的な学科があちこちにあり、即戦力として使える」と述べておられましたが、サービス産業への期待が今後益々高まることが予想される日本において、これからその分野で活躍したいと考える若者は、台湾に限らず、タイやマレーシアなど、観光産業がより盛んな国で専門性と言語力を同時に高めることも良いのではないでしょうか。

また、観光関連の学部に必ずある調理学科の教員は、「学生たちは和食を学びたいのに日本の学校と行き来がない」「和食の教員がいたら是非紹介して欲しい」と述べておられました。日本政府は2020年まで農林水産物や食料品の輸出額を1兆円まで増やす目標を掲げていますが、専門家や飲食業者に向けたPRだけでなく、教育を通して和食ファンを増やすことで、将来的な需要を高めていくことができるのではないかと感じました(台湾の大学で教えてみたい調理士の方、いませんか☺️)。

日本語学習者も世界では近年増加傾向であり教員のニーズは高まっているそうです。日本で日本語教育を学ぶよりも、台湾など日本語を学びたい人に囲まれた環境で学ぶ方が、よっぽど効率が良いのでは?と素人ながら考えましたが、みなさんいかがでしょうか?